『文系AI人材になる 統計・プログラミング知識は不要』
読んでみました。
『文系AI人材になる 統計・プログラミング知識は不要』東洋経済新報社 2019年12月20初版
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と言っても、書籍を読んだのではなく、Audibleで聞いたのですが。
(Audibleのことはまたの機会に書くことにします。)
最初に聞いた時はざっと聞き流してしまったので、今回はアウトプットの意味も含めて、内容を書いてみようと思います。
『文系AI人材になる 統計・プログラミング知識は不要』第1章の内容
1章は「AI社会で職を失わないために」
AIという「未知のもの」への恐怖感
私は、AIと聞くと 「よくわからないけどすごそう」という漠然とした感想を持っていました。
そして、この本によると、「よくわからない」ために「なんか怖い」と思っている人は、世界の他の国々に比べて日本は特に多いようです。
それは、「未知のものへの恐怖感」。
でも。
車が発明されて御者がいなくなった。
冷蔵庫ができて氷屋さんがいなくなった。
それらと同じように、既存の職が淘汰され、新しい職がでてくる。
AIに関しても同じなのだと。
だから、AIについて正しく理解して恐怖感を減らし、むしろ使いこなす側になろう、と筆者は述べています。
個人的には、「AIも、Exelくらい誰もが使う一般的なツールになる」というころがしっくりきました。
「AIに勝つ負けるではなく、共に働く」
「共働きスキルを身につける」
この考え方が大切。
「Exelってよくわからないけどすごそう」
「Exelの方が正確に計算できるし、グラフ化もできる。私たちの仕事が奪われる!」
なんてことには今のところ、なっていないわけで。おそらく今後もそう。
上手に使いこなして、仕事を効率化して、使える時間を増やす。
AIについても同じことなんだなと。
さらに、その働き方についても紹介してくれています。
AIとの共働きの「型」
AIの不完全な部分を人間が補ったり、その逆であったり、AIとの働き方にはいくつかの種類があります。
どれくらいの仕事をAIに任せるか、を考えなければなりません。
そのために、筆者は下記の4種類の型に働き方を分類しています。
一型
人だけが働く。AIが関わることのできない仕事。
今までと同じ。
例)マネジメント業務、経営業務、他
T型
AIが補助する。一部を代行する。
AIに何ができるかがわかっていると、業務を効率化できる。
例)店舗接客業務、学習指導業務、ライティングの企画執筆業務、他
O型
人ができないことをAIが拡張する。
人ができないことの中でAIができることは何なのか、
AIによってできるようになることで価値が大きく高まるものは何か。
深い業界知識とAIの知識が必要。難易度の高い業務領域。
例)医療・看護などの高度な専門業務、予測分析業務、他
逆T型
AIの苦手を人が補助する。大部分はAI。
AIが業務を行うために、事前の準備を人が行う。
AIのアウトプットを人がチェックして補正する。
例)データ入力、電話応答、音声文字起こし、運転、他
『文系AI人材になる 統計・プログラミング知識は不要』第1章の感想
「AIに仕事を奪われる」
「AIはなんでもできる」
AIに対すしては漠然とした印象を持っていました。
でも、AIによってなくなる仕事もあれば、新しく現れる仕事もある。
AIは何でもできるわけではなく、人間が補う必要のある部分もあれば、逆に人間の仕事を一部代行してくれるような面もある。
それが、はっきりと4種類の「型」に分けられて語られているのがとってもわかりやすかったです。
この4種類の型を知っていれば、AI関連のニュースを見たときにも漠然とした「すごい」ではない受け取り方ができるようになりますね。
レントゲン画像で病気を診断するAIか。これは「O型」だな。とか。
AIによる音声文字起こしか。これは「逆T型」かも。とか。
それを知っていることによって、知らないものへの畏怖や恐怖のようなものは無くなる気がします。
お疲れさまでした!
AIって一口に言っても、色々な種類があるし、活用の仕方もたくさんあるんですね。
この後も、文系としてのAIキャリアの話やAIの活用事例など、読みやすい上に盛りだくさんの内容となっているので、気になった人は、続きを読んでみてください♪
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